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もっとスープカレーを食べたかった
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FF12所感

THE LAST REMNANT
クリアした、セーブ上は多分200時間は行ってない気がする
3,4回他プラットフォームにて断念していたゲームだが、PS4版にてついに1週目で全クエスト、全ギルドアドベンチャー、全実績消化となった


▽今回の変更点
TheLastRemnantである、元々Xbox360で出てPC版が出て今回が2度目の引っ越しとなる
Xbox360はどうみてもプロトタイプ版であり、ロードは遅い、移動も遅い、戦闘はガクガクする、パーティー編成も恐らくメモリの都合で制限されるなど快適性の部分で非常に難があった

PC版は移動が遅い以外は解消され、Xboxのハード制限であったであろうパーティー編成周りも制限がなくなり、全体的にバランスがとり直され、いくつかの追加要素を入れたバージョンとなる

今回のPS4/Switch版はPC版をベースにゲームエンジンを最新版へ刷新し、いくつかのリバランスを入れたバージョンとなる、目玉としてはゲームエンジンの更新によるグラフィックの向上になるが、プレイ感として一番大きいのは『ダッシュの追加』となる、これはPC版でもチートツール使わないとできなかった

ちなみにPC版はリマスター発表前後から販売停止になっている、アップデート対応というには無理がある気もするので、おそらくほとぼりが冷めたタイミングでRemasteredを新しく販売するという形になるだろう


▽あらすじ
『レムナント』の研究者である両親を持つ主人公、ラッシュは島で妹と二人で暮らしていたが、ある日妹が謎の男に攫われてしまった
両親とは連絡が取れず、一人ラッシュは妹を連れて飛び去った怪鳥を追う事になるのだが、その途中ジャーナ族とアスラム国の紛争に巻き込まれてしまう
セラパレスの属領であり紛争の駒として使い潰されているアスラムの公であり、
野心家でもある青年ダヴィッドは著名なレムナント研究者であるサイクス夫妻の息子であるラッシュに恩を売れると気付き、世間知らずで無礼な彼へ協力を申し出るのであった


▽世界観
飛行船が無いFF12と捉えても大体問題ない、一部スタッフがダブっている為か、地名にそれっぽい部分もある
カエルとトカゲが開幕仲間になるタイプの多人種世界にて、住人は太古の謎のオブジェクトである『レムナント』の恩恵を受け暮らしていた
『レムナント』は大小を選ばず存在しており、小さい物は武器やアクセサリーとして装備されるし、その辺に落ちてる宝箱その物がレムナントだし、大きい物としてはゲーム中に訪れる町はほぼ全てがレムナントの周りに町を形成している、
各国は評議会からレムナントの管理を任されており、レムナントの数は各国の発言力に直結する、世界はレムナントに溢れている


▽システム
RPGとして一番特徴的な部分は『軍団バトル』となる
プレイヤーは5名5グループを最大18名までで好きな陣形で編成し、戦闘はグループ=ユニオン単位で指示を出して行く、指示はユニオンリーダーが5個程度の選択肢を挙げ、選択肢の内容にはリーダーの性格も入ってくる
プレイヤーは時には倍以上の数の敵軍団とユニオンのぶつけ方を考えて戦わねばならない


▽キャラビルド(装備品について)
軍団バトルRPGである故、管理するキャラ数は30人近くなる為、基本は主人公しか装備の変更はできない
主人公が良い物を手に入れた時、仲間が欲しい物であれば要求してきたりする、仲間に渡すとそれは仲間の所持品となり、プレイヤーは触れなくなる
仲間は自分の装備を強化する素材を戦闘終了時に分け前として要求する、それと各自の所持金からやりくりして勝手に装備を強化していってくれる


▽キャラビルド(成長について)
サガ方式、戦闘中に技を閃いたり戦闘終了時に力が1ずつ上がっていく
ただしサガよりランダム性はなく、ランダムに見えて武器、技、魔法の使い込みにてかなり厳密にパラメータとスキルは成長していく
各スキルレベルなどからキャラのクラスも変わっていき、それにより技への補正が掛かったりリーダーとしての『クセ』が変わってくる


▽バランス(バトルランクについて)
当作にレベルという物はなく、敵の強さはプレイヤーのバトルランクにて管理される
フィールドごとにバトルランクで出てくる敵がある程度設定されており、
格上と戦うとバトルランクは上がっていき、格下と戦えば経験値は殆ど入らない
経験値というかパラメータ、スキル熟練度など諸々影響する、装備の強化度も多分殆ど増えない


▽良い所
・PS4版はUE4で作り直したお陰でグラがジャギらなくなってる、モーションとかは一部除き当時のままだが、そこはスクウェア、当時からモーションキャプチャなどしっかりやっていて今やっても違和感は少ない、これはラストレムナント入門に最も適したパッケージだ

・育成の自由度
装備を自由に変更できる主人公以外でも技と魔法のどちらを鍛えるかで全く性格が変わってくる、魔法グループを今回作りたいから数合わせとして汎用的なこいつも魔法を鍛えよう、という事も検討に入ってくる
もちろん脳筋もいるが、それはそれでアイテムを使うかどうかでかなり変わってくる、スキルを封印可能となったPC版からはかなり自由に特化させる事が可能となった

・軍団戦
シンプルに軍団戦の『上手く行かなさ』というのは楽しい、Xbox360で言われていた不満は規模の大きさからのロードと描画周りのストレスに半分くらい集約されており(イメージ)、軍団戦自体は当時から完成されていた、だから変なファンが付いている

・世界の空気
FF12好きな人はなんとなく通じると思うのだが、亜人が市民権を得ている賑やかな多人種ファンタジーというのはハマる人にはハマる

FF12と同じくラッシュ君は世間知らずで無礼な男でダヴィッド様に勝手に握手するとか「行こうぜダヴィッド!」とか背中叩いたりとか特に序盤は酷く、お付きにマジで投げ飛ばされたりする、いやヴァン君はひねくれてるだけで常識はあった気がしてきた

とはいえ、真面目に衛星国として冷遇されている国主とそれを気にせずぶち抜こうとするラッシュ君の噛み合わなさは割としっかりしている、サイドクエストやってると話を忘れそうになるのを除けばシナリオはまともだ


▽悪い所
・PS4版独自の悪い所で、アサルトアシッドとボルテックブレスの攻撃範囲が威力据え置きで全フィールドとなっている点、前者はこっちが使う場合の良い所にもなるが、後者を使う敵に当たった場合は適正レベルであろうが常に全滅事故の脅威に晒される事となる、高難易度では完全にバランスが崩壊してるので敵のAPを消滅させる特定スキルが前提となったりするらしい
まあ元々高難易度はぶっ壊れてたようなんだが

・育成の不自由な点
途中で加入するメンバーがバトルランクに影響されず、固定値で加入する事から、
サイドクエストをやり込めばやり込むだけ後から入るキャラクターは弱くなる、
そしてバトルランクの適正よりも弱いキャラクターを使おうとした場合、レベル上げは苦難の道となり、事実上死んでるキャラも居る、育成の自由は序盤に加入するキャラに限定される

・説明が不自由すぎる
パーティー編成で最初に陣形を選ぶのだが、『陣形』の存在は当時から説明書に存在しない
そして陣形によってグループ内の各キャラへ補正がかかる内訳は今も表示されないし、
陣形レベルが上がるには各キャラの隠しパラメータを参照するし
派生陣形覚えてるのに派生陣形の条件どころか存在すら後から確認できなかったり陣形周りは結構酷い

あと各キャラが素材を欲しがるのだが、素材がどこで手に入るかを参照する手段はない、というか手に入る手段が無い段階で言ってくるケースが多い、この辺は攻略サイト頼りになる

下記の取り返しのつかない要素もそうだが全体的に殴りつけて教えてくるゲームだ

・取り返しのつかない要素が多すぎる
メインシナリオは早いペースで進んでいく癖に時限のサイドクエストが死ぬほど多いし長い、サイドクエストやるかどうかでプレイ時間は普通に50時間以上変わる(移動時間が短くなった今作でも!)
キャラビルドも方向性を間違えると取り返しが付かないか、修正に膨大な時間がかかるケースが多い、積み上げた物でクラスが決まり、それを変えるには今までの時間以上を積み直す必要がある

プレイ日記を見てみると大体はアルティマニア全部暗記してますみたいなプレイヤーが今回の育成プランはこうなので今日はここまでプラン通り完璧に進めましたみたいな内容が多く「お前、何週目なんだ」みたいな内容も多い

この辺を奥が深いと捉えるか、融通が利かないと捉えるかで見方も変わってくるだろう、逆に何も考えずにやると何週かしてもやる事がまだある、シナリオの分岐は基本的に無い


▽総評として
単純に『キャラを鍛える』のが好きな人にはお勧めできる、Wikiとにらみ合い、どのキャラをどの段階まで前線で使うか、装備はどこまで鍛えられるか、どの加入キャラと入れ替えるか、その時のユニオン編成は、とデータを元に戦うベースはしっかりできている、データを投げ捨てるとちょっと戦闘に癖があるストレートな人情系ファンタジーJRPGとなる

その育てたユニオンが全滅してそれを救出しながら他のユニオンで壁となる、壁の横からサイドアタックを狙って仕掛けてリーダーの必殺技をぶち込んで逆転するなど、戦場の状況に応じて悲喜こもごもが展開される
この水際のギリギリをRPGでできる最大規模にした物がラストレムナントであり、それは今の所ユニークな物である、今日に至るまでラストレムナント2は出ていないし、FF12を12人でやるようなゲームも出ていない



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