もっとスープカレーを食べたかった
シビル・ウォーはエクスマキナの監督の新作。
エクスマキナ、つまり悪のGoogleの秘密研究所でAIと話して気が狂っていく男を撮った奴による、アメリカのCivilWar2、ジャーナリスト4人組から見たロードムービーである。
あらすじとしては有名な女ジャーナリストのリーが政府軍の負けで終わりかけている東西戦争の最後に大統領にインタビューしようとなるが、相棒が適当な事を言ったせいで先輩の老人と生意気な小娘を加えた4人チームになってしまったという話。
このチームははっきりとキャラ付けされている。女主人公リーは小娘に憧れられるくらいには伝説的な戦場カメラマンで、相棒はPTSDによる命知らず、先輩は戦場カメラマンコミュニティに置いて長老格、センスだけはある無鉄砲な小娘。
基本的にはどういう人なんだろう、という悩みが出るような余地はなく作られている。
特筆する点としてはエピソードの「固さ」となる。
本作はまず表面的には政治的な話をする意図はなく、内戦が始まった理由や大儀については全く語られない。これに関してはどうせ皆分かってるだろとでも言いたいのだろう。
その代わりとしてメインとなるのは、ジャーナリストの目から見た内戦時の国民の生活である。
オープニングの配給所の爆発。ガソリンスタンドへ立ち寄るかどうかでさえ本気の相談をする大人達、民兵ではなく、ただ銃を持っているだけの市民であるガソリンスタンドの管理者達。リーと小娘の実家、田舎の両親の無関心さ。西部勢力と政府軍の日常的な衝突への同行。維持された難民キャンプと子供たち。田舎という訳でもない、市街地から離れた空白地の現状。
それらが本当に起こったらどのように人が動くか、という事をジャーナリスト、戦場カメラマンという特異な立場から描いたのが本作である。
冒頭の配給所のシーンは印象的だ。ブザーを使ったBGMで狂乱した現場を映し、爆発で全てが止まり、人を助けずに写真を撮るリーと、そのリーを撮る小娘ジェシー、のカメラの動きは完璧であった。
映す、という事を非人間的に徹底したリーと、PTSDで壊れる事で徹底できている相棒のジョエル。
その非人間的なリーが、小娘の背景を聞き取りつつ教育していく道中で、リーが本当にジャーナリズムをやっている事が分かってくる、ジャーナリズムの真実についても特に作中でやる気はなく、金稼ぎたいバカの皆さんがちょっと、いや結構いるくらいだ。
道中で出会う人の顔は様々だ、内戦の終わり、つまり仕事のクライマックスに沸く写真家達、ただの市民、ただの西部連合兵士、疲れた難民キャンプの運営者達と、元気な子供たち、遭遇戦を戦う兵士、「白人」、その中でジェシーは成長し、麻痺していく。
リーはどうもイカれた踏み込み方をして生きて帰ってくる事で伝説的なジャーナリストになっているらしく、魔法のPRESSヘルメットとアーマーを着て、そんなリーを見て自分のやる事を決めたジェシーは最後の場所、ホワイトハウスへ向かうのであった。
そして彼女らは戦争の終わりを見届ける訳だが、こうして内戦下の国内を描き切った監督の言いたい事は明白である。
「この写真を見て、どう思う?」
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ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ
完全にジョーカーの続編のジョーカー2である。
が、前回ジョーカー、つまり無敵の人なのだが、それに正当性というか、まあなんというか爽快さ、カタルシスを与えてしまった責任を取らないといけなかったのかな、という内容であり大炎上しているっぽい。
何か普通に捕まっちゃったジョーカーが裁判に引きずり出されたりファンと会ったり色々ある中でジョーカーが延々ボコられては妄想の世界でミュージカルやって、を繰り返していつやるんだ!ジョーカー!!!を2時間やり続ける感じの内容であった、かなり厳しい作り。
ミュージカルはジョーカーでしかできないのは分かるんだけどどうも脇道に逸れる感じがするので効果的なのかは微妙な感じ、あんまり意味の無いシーンで入るとあー休憩時間なんすねになっちゃう。
いっそ9割くらいミュージカルにして悲惨な現実は全く出さない、くらいでも良かったかも?
あとめちゃくちゃジョーカーを求められるアーサーを描くのは人物描写としては「良い」んだけど、DCとMARVELの違いも分かってない感じの大多数の視聴者(俺も知らない)にこんな細かいパワハラ描写伝わんねえよなってなる、なった。
結果的にジャンル詐欺になっちゃったというか、わざわざ売れない方の調理方法しちゃった感じです。
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▽Icarus: Week 149 Null Sector
Null Sectorが来てるけど事前準備段階、正規のルートは火山最奥エリアからAshland侵入っぽいので、火山最奥に作ってあるカルデラアウトポストを本格的な第二ベースとして運用したい感じ。
なので新料理の効果確認したり電源の追加を用意したりしている。
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▽界の軌跡
70時間くらい
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▽Escape from Tarkov
ハロウィンイベント無理!!!いややれなくは無いけどちょっと虚無的な繰り返しが発生しそうなのでボス狩りの段階で撤退した。
エクスマキナ、つまり悪のGoogleの秘密研究所でAIと話して気が狂っていく男を撮った奴による、アメリカのCivilWar2、ジャーナリスト4人組から見たロードムービーである。
あらすじとしては有名な女ジャーナリストのリーが政府軍の負けで終わりかけている東西戦争の最後に大統領にインタビューしようとなるが、相棒が適当な事を言ったせいで先輩の老人と生意気な小娘を加えた4人チームになってしまったという話。
このチームははっきりとキャラ付けされている。女主人公リーは小娘に憧れられるくらいには伝説的な戦場カメラマンで、相棒はPTSDによる命知らず、先輩は戦場カメラマンコミュニティに置いて長老格、センスだけはある無鉄砲な小娘。
基本的にはどういう人なんだろう、という悩みが出るような余地はなく作られている。
特筆する点としてはエピソードの「固さ」となる。
本作はまず表面的には政治的な話をする意図はなく、内戦が始まった理由や大儀については全く語られない。これに関してはどうせ皆分かってるだろとでも言いたいのだろう。
その代わりとしてメインとなるのは、ジャーナリストの目から見た内戦時の国民の生活である。
オープニングの配給所の爆発。ガソリンスタンドへ立ち寄るかどうかでさえ本気の相談をする大人達、民兵ではなく、ただ銃を持っているだけの市民であるガソリンスタンドの管理者達。リーと小娘の実家、田舎の両親の無関心さ。西部勢力と政府軍の日常的な衝突への同行。維持された難民キャンプと子供たち。田舎という訳でもない、市街地から離れた空白地の現状。
それらが本当に起こったらどのように人が動くか、という事をジャーナリスト、戦場カメラマンという特異な立場から描いたのが本作である。
冒頭の配給所のシーンは印象的だ。ブザーを使ったBGMで狂乱した現場を映し、爆発で全てが止まり、人を助けずに写真を撮るリーと、そのリーを撮る小娘ジェシー、のカメラの動きは完璧であった。
映す、という事を非人間的に徹底したリーと、PTSDで壊れる事で徹底できている相棒のジョエル。
その非人間的なリーが、小娘の背景を聞き取りつつ教育していく道中で、リーが本当にジャーナリズムをやっている事が分かってくる、ジャーナリズムの真実についても特に作中でやる気はなく、金稼ぎたいバカの皆さんがちょっと、いや結構いるくらいだ。
道中で出会う人の顔は様々だ、内戦の終わり、つまり仕事のクライマックスに沸く写真家達、ただの市民、ただの西部連合兵士、疲れた難民キャンプの運営者達と、元気な子供たち、遭遇戦を戦う兵士、「白人」、その中でジェシーは成長し、麻痺していく。
リーはどうもイカれた踏み込み方をして生きて帰ってくる事で伝説的なジャーナリストになっているらしく、魔法のPRESSヘルメットとアーマーを着て、そんなリーを見て自分のやる事を決めたジェシーは最後の場所、ホワイトハウスへ向かうのであった。
そして彼女らは戦争の終わりを見届ける訳だが、こうして内戦下の国内を描き切った監督の言いたい事は明白である。
「この写真を見て、どう思う?」
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ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ
完全にジョーカーの続編のジョーカー2である。
が、前回ジョーカー、つまり無敵の人なのだが、それに正当性というか、まあなんというか爽快さ、カタルシスを与えてしまった責任を取らないといけなかったのかな、という内容であり大炎上しているっぽい。
何か普通に捕まっちゃったジョーカーが裁判に引きずり出されたりファンと会ったり色々ある中でジョーカーが延々ボコられては妄想の世界でミュージカルやって、を繰り返していつやるんだ!ジョーカー!!!を2時間やり続ける感じの内容であった、かなり厳しい作り。
ミュージカルはジョーカーでしかできないのは分かるんだけどどうも脇道に逸れる感じがするので効果的なのかは微妙な感じ、あんまり意味の無いシーンで入るとあー休憩時間なんすねになっちゃう。
いっそ9割くらいミュージカルにして悲惨な現実は全く出さない、くらいでも良かったかも?
あとめちゃくちゃジョーカーを求められるアーサーを描くのは人物描写としては「良い」んだけど、DCとMARVELの違いも分かってない感じの大多数の視聴者(俺も知らない)にこんな細かいパワハラ描写伝わんねえよなってなる、なった。
結果的にジャンル詐欺になっちゃったというか、わざわざ売れない方の調理方法しちゃった感じです。
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▽Icarus: Week 149 Null Sector
Null Sectorが来てるけど事前準備段階、正規のルートは火山最奥エリアからAshland侵入っぽいので、火山最奥に作ってあるカルデラアウトポストを本格的な第二ベースとして運用したい感じ。
なので新料理の効果確認したり電源の追加を用意したりしている。
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▽界の軌跡
70時間くらい
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▽Escape from Tarkov
ハロウィンイベント無理!!!いややれなくは無いけどちょっと虚無的な繰り返しが発生しそうなのでボス狩りの段階で撤退した。
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