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もっとスープカレーを食べたかった
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そろそろ5個くらいお気に入りが溜まったかなとログを掘ってみたら
わりと溜まってなかった、次点は最強のふたりとハングリー・ラビット

・ゾンビランド
多分典型的なロードムービー型娯楽ゾンビ映画みたいなやつ
話自体はオタクとマッチョとクソ女姉妹で楽園という遊園地へ向かうのだ!で済むのだが
主人公のオタクのキャラが結構癖があって全体的に雰囲気が良い、
おふざけが許される空気が違和感無く作られてて完成度が高かった印象がある

・ランボー
一般的に勧善懲悪アクション映画だと思われてる気がする有名シリーズ、
1作目を見てみたらまさかのクソ気分が悪くなるベトナム映画だった最高

ベトナム帰りのグリーンベレーであるジョン・ランボーは同僚の実家を訪ねた帰り、
冴えない町に入り食事を取ろうとしたところ保安官に呼び止められ、
飯屋など無いと町の出口まで送られてしまう
そんな訳は無いと町に戻ろうとしたランボーはまた保安官に止められるのだが
勢い余って保安官を殴りつけて逮捕された上に(殴ったかはよく覚えて無い)
普段ベトナム帰りの屑共に悩まされている局員達に暴行を受けてしまうのだが、
ベトナムにおける敵兵士の捕虜虐待がフラッシュバックしたランボーは
その場で3人程度殴り倒す、地獄の始まりである

開幕の流れからはどっちもどっち感はあるのだが
ともかく全編の空気がともかく救いようが無い、恐ろしい時代もあった物だ

ランボーはPTSDで他人に対して友好的なコミュニケーションを取り辛くなっているし
保安官達もおそらく普段から軍人崩れのせいで相当な迷惑を被っており、
ランボーに対する反応も止むを得ない部分もある。
むしろもう一人の主人公である保安官の最初の対応は、
町民の感情からすると最も穏便な対応とも見えるのだ。
ランボーに対して町からの視線は保安官以外の警官の言動からも温かい物では無く、
町に入ったら最後パブで怪我人が出るのは間違い無しである

その理性的である保安官ですらも、
逃亡の結果なりゆきで罪状が増えていき最終的に山岳戦を始める事になった
ランボーに対して強い憎しみを覚えるようになる
これはベトナム戦争によるPTSDで加減ができなくなってしまった男と
ベトナム戦争によって隣人に対し疑心暗鬼になった社会との戦いだったのだ

・ゴーンガール
2014年に見た新作映画の中で最後の最後にぶっちぎりで全部持って行った奴
フィンチャーの原作付きサスペンスで妻が事件性有りの失踪をしてしまった話である

本編は主人公ニックの独自捜査と警察官のインテリ女、
妻エイミーによって書かれた失われた日記の回想にて進んでいく
日記の中にある幸せな結婚生活がなぜこうなってしまったか、
捜査に対するニックの不誠実な点は何なのかと、
警察視点の映画というわけでもなく3か所から付かず離れずの絶妙な塩梅で序盤は進んでいく
途中ニックが小娘と浮気してたのがバレたり日記の内容も家庭内の不和を思わせる内容となり、
警察とメディアの方向性は変わってくる、ニックがエイミーを殺したのでは無いか?
後はメディアも過熱する一方である、ニックは日を追うごとに悪くなる状況の中、
エイミーが失踪当日の結婚記念日に残した謎かけを追う事になる

ここまで本編の3分の1なのだが3時間近く有った割に
フィンチャーお得意の雰囲気映像で全くダレない、
警官、エイミー、妹、小娘とどいつもこいつも面倒な女だし
ニッキーはあんなクソ女と暮らしてたら生徒とファックしたくもなるかなみたいな
つまりポイントとしては家庭内の動機と背景の生々しさだろう、
上手くいってた新婚時代からの転落の理由付けや、
その後の不和に至る互いの行動に対する違和感が全くない、これは日常の延長にある映画なのだ
さすがに問題があったのか最後にちょっとサイコな演出があったりしたがまああれはあれで
これは互いが真のパートナーを見つける為の試練を描いた恋愛映画なのだ

・マイレージ・マイライフ
人生頑張ろう系映画枠、
人のクビを切る為に年間350日くらい出張してる男が人生の目標、
すなわち1000万マイルを達成しようとした時期に変化が訪れる
同じように出張生活を送る気が合う女と、
出張など人件費の無駄だと主張するネット至上主義な生意気な小娘新人である
男は首切りという仕事の難しさを教える為に小娘と出張を始める事になり、
その道中で女同士の生き方の教育や小娘の挫折、
男の今まで投げ捨ててきた家庭という存在に触れていく

全体の流れも良いのだが途中途中のエピソードが中々笑えて良い、
ホテルの会員カードを比較して批評しまくったりとか飛行機の豆知識とか
物凄いスピードで流される首切り風景とか、
元々男と女はその日その日を楽しむ生活をしていたのでそれを見てるだけで楽しかったりする

・アメリカンスナイパー
見た人によっていつものアメリカ至上主義映画かヒーローこき下ろし映画なのか
はっきり評価が分かれるアメリカンスナイパー、大体めんどくさい人が後者として見る

アメリカで最多殺害数を誇るクリスカイルの自伝小説の映画化、
それはもう激しい戦争映画かと思うだろうが基本はクリスカイルの生涯キャリアを追う形になる
つまりシールズ入隊、結婚、妻の出産、4度のイラク遠征、除隊、PMC設立と流れ、
戦争映画としてイラク遠征が大きく入ってくるのだが、
どちらかというと戦争映画というより脚色を入れたドキュメンタリーである、
ブラックホークダウンとして見ると多分良くない、はじめてでも分かるハートロッカーみたいな位置だろうか
売り文句としては最強スナイパーみたいな文言が結構出てくるが
映画内では淡々とルーチンワークを繰り返しているし、
原作でも執拗に運が良かっただけと述べてたりしている
ともかく最前線に残り続けた結果、数字を出した人として見た方が良いだろう

序文に戻る、評価が分かれる映画である
後者のヒーローこき下ろし、つまりPTSDによってズタボロになったクリスカイルを通して
イラク遠征、現在に繋がるアメリカ軍事を批判する映画だとする向きが一点
ではなぜ大多数の視聴者が前者のアメリカ軍求人映画として喜んで見ていたかというと、
この男全くイラク遠征を後悔してない、原作では最後まで除隊を悩んでいたし
イラクの人間を殺害する事は国家の為に当然だと公言しているし
除隊後も最後まで仲間の為、障害が残った兵士のケア活動などをしていた、
クリスカイル個人に感情移入して見れば貫徹した男の話なのだ
多分それはどっちの見方でも良い

あとこの映画でイーストウッドは一人の人間を殺したのではないかと思ってたんだが
どうやら映画の撮影開始の方が早かったらしい、家族への配慮はした結果らしいので
その辺ではイーストウッド個人への評価はしないようにしたい
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