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もっとスープカレーを食べたかった
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Alan Wake 2
時はXbox360、当時Microsoftの肝入りで作っていたホラーアクションADVのAlanWakeがEpicと組んで帰ってきた!

作品のIPは元々自社で持ってたんだか買い取ったのかで続編はこうするよ!みたいな事はずっと言っていたのだが、しばらくMSと組んでQuantumBreak作ったりMSから離れてControl作ったりしていて作れていなかった、ControlのDLCにアランウェイクを出して、とうとう悲願のAlanWake2の発売となった。

- アラン先生



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▽ここまでのアランウェイク
AlanWakeはホラーアクションADVである、ホラー小説の人気作家であるアラン先生はスランプに陥り、ワシントン州(ワシントンDCではない)の片田舎ブライトフォールズへ引っ越して気分を変えようとしていた。

しかしアラン先生は「アート」を食い物とするブライトフォールズの闇の存在に愛する妻を奪われ、それを取り戻す為、自分が書いた覚えのない自分が書いた謎の原稿に導かれて闇の存在と対峙するのである。

相手がホラー小説を飲み込んだ闇の存在という事もありホラーアクションという流れになるのだが、肝心のアラン先生が機嫌の落差が激しいタイプの気難しいおっさんなので割と強気、闇の存在がうろついてるの確定な夜の森に何も気にせず突っ込んだりする、朝を待てよ。

そんなアラン先生を操作するAlanWakeはサバイバルホラーゲームとして完成度が高かった、敵の闇をライトで剥がして限られた弾薬で倒そう!ヒーローじゃないのでもちろん逃げる時は逃げよう!といったリソース管理は当時かなり珍しいバランス、アラン先生の頭がおかしいホラー小説のせいで何が起こるか分からないストーリー展開、日本ホラーみたいに歩いてるだけで怖い!森!みたいな感じで一定の評価を得ていた。


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▽今年のアランウェイク
13年後のブライトフォールズ、アランウェイクは未だに闇に囚われていた。

DLC含めて2,3回外に出てたの全部ダメだったのかよから物語は始まる、何なんだよ。

今回の始まりはブライトフォールズで起きた猟奇殺人事件、それの調査に訪れた女FBIのサーガ・アンダーソンが、大体アラン先生のせいでおかしくなったブライトフォールズの闇と、現実側から格闘する事になる。

一方ダブル主人公のアラン先生は闇の中グルグルしてる、もう出てこい。


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▽主な新要素
・ダブル主人公で途中から好きな順番で物語を進められるぞ!というのがウリの一つ。
ゲーム的にはそれぞれ3マップくらい攻略しようって話で、俺は1マップずつ交互にやっていたのだが、割と一気に片方ラスト直前までいけるらしい。

・セミオープンワールドになった、結構広い森を歩く事を延々強要されたりする。それに伴いアップグレード要素が追加。


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▽ダブル主人公
闇の世界でもがき苦しむアラン先生については大体そのままとなる、相変わらず小説のト書きみたいな独り言がめちゃくちゃ五月蠅い。
分割DLCみたいになってたアメリカンナイトメアではAA12とか無茶苦茶な銃振り回していたが、今回はかなり大人しい初代レベルの装備で戦う事になる。

アラン先生の独自要素としては、フィクションの中にいるのでスーパーアラン先生へのアップグレードの種類が多彩。ランプで闇の世界を書き換えれる。執筆ボードで闇の世界を書き変えれる。という、対悪夢に特化した要素となる、めちゃくちゃチュートリアルが分かりにくい。

あと敵が純粋な闇の存在なので無害な影と区別がつかなくてめちゃくちゃ先制を取られる。死ぬ。

新主人公サーガ・アンダーソンは判を押したような優秀なFBI女捜査官である、精神世界が強固なので精神世界の中に捜査デスクがあって、そこで推理をする。
これはややこしいシナリオを説明しやすくする為の措置な一方、単にパズルっぽくて楽しいという面もある。

アップグレードは現実なので銃関係のみ、総火力はこっちが上でクロスボウもこっちが持ってる。
敵も純粋な闇の存在ではなく闇に乗っ取られた人間なので全員撃って良い、多彩な銃器で邪教の町ブライトフォールズを浄化しよう!

現実世界なので探索要素もちょっと固くなる、コレクタブルの本番はこっちで、森を走り回ったりスクリュードライバーで町の鍵壊したりボルトカッターで私有地のフェンスぶった切ったりするのは全部こっち、どういう事だよ。

大雑把に言えばアラン先生はずっと悪夢の中でホラー主人公やらされて、サーガはバイオ4くらいはやり返せるというイメージだ。


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▽セミオープンワールドとRPG化
マップが実装され、コレクタブルも各所に配置され、ストーリードリブンの癖に何故か前のマップへ車で帰れたりするのでわりとRPGっぽい、ミニマップは無いのでちゃんと没入感のあるホラーのままなのだが、コレクタブルの為には全部しっかり回らないといけないのでめちゃくちゃマップ連打した。

このRPGが楽しいかと言われれば楽しいのだが、マップ連打はどう考えても没入感を阻害するしどうなんだという気持ちも、コレクタブルの為にどう考えてもお待ちしてる恐怖体験に飛び込まなければならないというジレンマは悪くなかったような不思議な感じになった。

内容もアップグレードポイントとかシナリオとか物資とか装備とか中々意味ある感じでしっかり考えて配置したんだろうなって感じ、敵も出て来たり出てこなかったり緩急が上手い。


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▽要求スペックについて
・PC版の要求スペックがやばくて、時期が近いCitiesSkylines2、Starfieldと合わせて最適化不足仲間となった。

・PS5相当くらいのグラボでは話にならないくらい厳しい、3070tiでは初代AlanWake以下ののっぺりしたスーツを見せられる事になる、悪魔召喚が起こった血まみれの壁もお洒落なブロック模様に!
→なおかつ、少しでも負荷が厳しくなると闇ではなく地面が隆起して襲ってくる、敵の姿が地面で見えなくなるしカットシーンも容赦なくみんな顔だけ出して埋められる。

・どうも何か失敗した場合は色々諦めて上記のようなめちゃくちゃボケた描画をされる、壁が怖くないくらいならまだしもダイヤル錠の数字が見えないという実害すら発生した
→逆にボケ状態になっていなければ最低設定でもPS4以降っぽい見た目にはなる、3070Tiレベルでは排他フルスクリーンにして2K解像度で全部最低にして60fpsくらい張り付きで地面に食われなくなった。

・そう、スペックがめちゃくちゃ厳しかった理由はなにより俺が4K環境だから!


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▽GOOD
・ダブル主人公は良かった。前作はアラン先生本当に殺してないの?殺してない?みたいな過去のやらかしがどんどん出てくるタイプのサスペンスだったのだが、今回はみんなアラン先生がもうどんな奴か知ってるのでそれはもう使えなくなった。

なので、アラン先生は相変わらず憎めない(?)酷い目に遭う人として一旦置いておいて、マジで全然悪くなくて真面目、優秀、率直な女主人公が追加されたのは話の視点を増やすという意味でもキャラ的な意味でも良かったし、アラン先生視点はひたすら疲れるのでサーガのパート追加はゲーム的にも良かった。何も文句を言う所がない。

・作ってる奴らが俺はアラン先生が大好きなんだ!という強い意志が表に出ていた。

全体が皆でアラン先生を応援しようみたいになってたし途中で何故かアラン先生がニューヨーク時代を思い出したのかソロボーカルを始めるパートが入る。マジで何なんだよ恐怖の闇の中だが?

- アラン先生



・プレイ体験が濃いのはホラーアクションの特権なのだろうか、30時間くらいで実績全部取ってDLC待ちという状況なのだが、体感が全然30時間ではない、めちゃくちゃ疲れた2週間だった。

隙あらばクソみたいなジャンプスケアは入るわ、このパズル解いたら絶対クマ出るよお(狼だった)、などと怯えながら戦う力を得ていく体験はめちゃくちゃ集中力を維持したプレイを提供した、マップ開く連打がなければ完璧だった。


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▽BAD
・AlanWake1のマスターピースの俺達のビビりを表現する連打リロードはDLC分割に引き続き今回も廃止された。あれ良かったって!

・たまにアクション難易度と説明が雑。

いきなり触れると即死ボスが出てきて視線誘導なしで一筆書きダッシュしよう!とかを説明なしでやらされて即死して30秒ロードされるのを3回くらいやり直させられたり、即死ボス出てきたら逃走モードになっていつもとダッシュ処理が違って戸惑っているうちに飲まれたり、よしもう居なくなったなってアラン先生が言ったからもう1回行ってスイッチ入れ直したら普通に湧いて飲まれて正解はもっと奥に行ってからスイッチ入れよう!だった、マジで言ってる?

俺が敵を引き付けるぜ!って言われたので引き付けても何もイベントが進まないし、もしかして倒さないといけないのかなってそこまでのプレイで溜め込んでいた全弾ぶち込んでもダメで、実は引き付けた後に使おうって言ってたライト壊れてるから自分で直さないとダメだよって「言われなかったり」ちょいちょい動線がおかしい、翻訳のせいかもしれない。

・鍵付きコレクタブルになぞなぞのフリをした数学練習問題が出てくる、なぞなぞを満たす解はいくらでもあるが、これはなぞなぞではなく数学なので式を起こして答えを出さないといけない、これは数学の問題ですって頭に書いてほしい

・チェックポイントロードがそこそこ遅く、さらに死んだ時のロードは死に顔をアップで見せられ続ける、ロードが終わったらムービー挟んで再開、そしてオートセーブが少ないのでかなり前のセーブ位置まで戻される。

・なぜかシナリオガン無視して前のマップに戻れるのだが、これは隠し要素というより単に救済だった、ラストにマップに色々出るようになったからまとめて回収しようぜとかで基本シナリオ任せで良い。
→そしてAlanWake1の気分だったので戻れるとは夢にも思わず絶対に今開けられない鍵を探して一生森を歩かされた、許せねえよ

・隙あらばジャンプスケアとしてフラッシュバックが入る、ひたすら五月蠅くて不快。
→ボス戦前の道中で5分くらい笑い声とジャンプスケアを食らってたら感覚がおかしくなって、この辺どうせ探索要素ないしもう前に走って出てきた奴殺そうしか考えなくなった、もう怖がるのダルイなってなったの初めてだよ。
→フラッシュバックの方式は基本一緒なので終盤ははーもうこれ全然怖くないけどもう飽きたわ!全然怖くないけど!みたいになる。


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▽全体感想
海外メディアレビューはプレイ時間20時間!ストーリーテリング!!とか言っていたが、これはAlanWakeなのでエンディングはもちろんやらかしました続きはDLCで!このバカ!

これは完全にAlanWakeから13年経ったとは思えない地続きの続編であり、AlanWakeを現実から切り出す為にControlの理論を使い、下手に大規模化する事もなく、見事にバランスの取れた中編アクションホラーゲームとして完成させてきた。非常に手堅いAlanWake2023であった。

サバイバルゲームとして楽しくするセンスが滅茶苦茶あるんですよねこれ。

一方前がXbox360とかいう売れてない(今よりは売れてたが)ハードだったのであまり人気がないが、大体「アラン先生が悪い」で終わる話で今回もずっとアラン先生叩き続けるので別にAlanWake2から入っても問題ないと思われる。(今はPC版もある)

あと俺はControlやってなかったけど問題なかった、Controlでもアラン先生がやらかしてたらしい。


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▽その他色々
・各種アップグレードが何故かコンプしても半分くらいしか埋まらない。最終武器一切強化できねえけど!?(多分DLCでやる)

・パッドでやってるとめちゃくちゃアイテムが拾いにくい、どうも純粋なカメラ中央点を見てるようで、TLoUみたいにドア開けて×連打しよ!というノリではない。ぐるっと上まで回せ!

・開発の想定です!って書いてた難易度でやってたけど、真面目に考えながらやってたら結局エリクサー症候群食らってリソースの枠パズルで泣いたのでもうカジュアルでガンガンアイテム使っていこう!の方が楽しかった気はする
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