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もっとスープカレーを食べたかった
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前回(Xenoblade DE)


Xenoblade3
ノーマルで160時間でクリアした、大体1週目でできる要素の9割くらいやったイメージ
(あと1割はめちゃくちゃ時間がかかる奴)
今回はクエストをやってて辛い感じがなかったので素直に見えるの全部やってた

以下、シナリオやキャラクターについては公式サイトから読み取れる分のネタバレレベルで記載していく


▽シナリオ
人が10年しか生きられず、2つの国が死者から得られる命を奪い合う世界。
死者を送る「おくりびと」である主人公ノア達3人。

ある日、彼らが所属する中堅コロニーには不釣り合いな大規模戦闘の任務が与えられた。ランクアップの可能性に沸くコロニーは、謎のオブジェクトを巡る陰謀へと巻き込まれていくとことなる。

その騒乱の中で異形の敵と対峙したノア達は敵国のおくりびとらと共闘を選び、自らも異形のウロボロスとなり果てた。
その結果、彼らはたった6人で世界の果ての「大剣」を目指す旅を始める事となった。


▽キャラクター関連
今回は始まりが始まりであるため、メインキャラ6名+2のウェイトが非常に大きい、最初から全員いるし常に全員同じ尺の出番を用意してくる

配役としては、とある衝撃的な出来事から共闘しようと初めに言い出したケヴェスの100点回答男ノア(後に女心が分からな過ぎて死ぬほどDisられる)、ノアタンクの粗暴な筋肉男ランツ、ノアヒーラーの脳筋女ユーニ、ノポンのリク
アグヌス側は2のニアっぽい顔をしたミオ、友達の筋トレガールのセナ、護衛の眼鏡タイオン、アイドルのマナナの8名が主役となる

-- アイドルのマナナ



世界観的にサバイバル系のゲームの様に命の残量を奪い合う敵国同士の為、当然のように100点回答男以外はギスギスする訳だが、脳筋女ユーニはサバサバしてる奴で、筋肉男ランツはセナの筋トレを認めたのか一晩経ったら何の説明もなく一緒に筋トレをしていた。な、なんで。


▽キャラデザ
色々怒られたのか同じキャラデザの人のままエロは減った、メインキャラレオタード3連発とかはなく、基本の旅装はカジュアルな装いとなってママに見せやすいゲームとなった。

キャンプ中はスポーツインナー姿が多かったりセナが常に腹出してるのはちょっと良くないかもしれない

-- セナ



逆にノポンでやるなら文句ないだろみたいなシーンもあった

-- コロニー4のセクシーアイドル選べるクラスによって衣装が増えていくのだが、大体立場がある奴がクラスの元ネタとなる為、殆どの衣装がゴツかったり正装だったりする、そしてゼノブレイドシリーズでその手のデザインは大体トゲトゲしてたり肩パッドついてたり光ったりするのでデフォ服以外はいつも通りです
あまりにゴツい服が多いせいかセナは大体肩だけ羽織って腹出してる事も多い、危ないからしまっておけ

-- セナ(軍務長)



あと主人公たちが変身するウロボロスと主な敵の執政官の皆さんがみんなして紫色のトゲトゲか全身タイツみたいな感じなので、ここは好みが分かれると思う

また、全身タイツのエフェクトバリバリのターン制殴り合いムービーが多くなったので殺陣アクションムービーは減った、サイズがでかいと一発を派手にしないといけないんだよな


▽キャラビルド
・概要
めちゃくちゃ多い。クラス、アーツ、スキル、アクセサリ、変身ヒーロー側にもアーツ、スキル、さらにソウルツリー(アンロック式のスキルツリー)が6キャラ分存在する

あまりにも多いのが分かっているのか、キャラレベルや進行に応じて装備スロットやその要素自体が解放されていく

メニューUI的には全部バラバラのページで、その上クラスを変更したら全部変える必要がある恐ろしい仕様なのだが、何か新クラスにもある程度勝手に設定されてたり一発お勧め装備ボタンがあったりする

ゼノブレイド2のようにチャレンジ条件をちょいちょい確認しないと辛いような要素もない為、限界UI感は2と比べて控えめ
メニュー開いてクラスカンストした奴いたら開いてクラス変更、1個戻って全部お任せ装備、自分で操作するつもりのキャラならアーツを手動で調整、次のキャラにスライドといった流れで処理可能ではあった。

しかし多分効率は悪い。アクセサリで大雑把に60%ダメージアップとかが序盤から気軽にあるので、ちゃんと色々設定していくと最終的なプレイ時間は結構変わる気がした


・クラスシステムについて
まずプレイ体験としては優秀、新しいクラスのそこそこ癖があるアーツを試しながらクラスレベルという数字を上げていこうっていうのは無限に探索する所がある本作と非常に相性が良い

一方でキャラクターの個性が死ぬ一面もあった、
初期クラスがアタッカーならアタッカーが上がりやすいとかはあるのだが、ボーダーまでの時間が比較的常識的な為、探索をちゃんとしてるとわりと全部覚えに行こうという雰囲気になる
(イメージとしてはゲームクリアまでに全クラスをLv10/20ボーダーまで上げられるくらいの総経験値だった)

そうなるとそのキャラが苦手なクラスで戦う時間が伸びて絵がチグハグだよねってなったりする
あとアタッカーしかやりたくないからキャラAの剣闘士終わったからキャラBで剣闘士操作するよみたいになるのは良し悪しか、これは結果的に色んなキャラを使う動機付けにはなってたかも


▽バトルシステム
・概要
2の正当進化である。いつも通りタンクでガッツリ固定するヘイト管理をしながらオートアタック、アーツ3種、タレントアーツ(必殺技)、チェインアタック(合体攻撃)とバトルが推移するのはそのままに、ウロボロスの変身と、追加アーツ3種とそれのミックスが追加された。

必殺技の属性の順番で進んでいくブレイドコンボは削除された、その代わり特定の順番でアーツを使ってダウン、上げる、落すのスマッシュコンボにダウン、気絶、吹っ飛ばすの新ルート、バーストコンボが追加された。ダウン取って上げようとして勝手に気絶させられて切れるシーンが発生
(バーストコンボのチュートリアルは120時間時点で発生した)

クラスの所属国によってアーツが大きくグループ分けされており、片方は時間クールタイム、もう片方は攻撃時にクールタイムが減少する。
(イメージとしてはゼノブレイド1と2のシステムで分かれている)

そしてマスターした敵国アーツをセットするスロットがあり、対応したアーツ同士をミックスしたり単独で使ったりできる、ミックスすると変身ゲージ上がったりキャンセル可能とか色々ボーナス

2の経験者はオートアタックで溜まらないと耐えられない身体にされてるのと、1の頃はアーツ8個セットして回してたので3個とか暇すぎるだろと序盤はなったりする。
ゲーム進行に応じて要素が増えたりリキャストが早くなったりでじわじわとゲームスピードが上がっていくので、音ゲー新作稼働時の開幕ノーマル強制みたいなもんだね


・バトルがクソ長い
ノーマルでやっててもシンプルに長い、適正なバトルの場合は1匹倒すのにアーツのクールタイム2,3周するので雑魚は1匹1分弱、3匹同時に来る、その後10秒で次のグループにエンカウントする

一応、同じモンスターの中でもレベル幅があり、レベルが上がっていくうちにそのモンスターの半分くらいはガンつけるだけで逃げていく、くらいの緩和はされていく

あとオートバトルもワンボタンでオンオフできるので、格下素材集めとかレベル高いのに引っかけて事故りそうとか無ければ一発ずつ殴ってオート開始とかはできる、オートはオートで謎に派手な動きするので面白かったりする

が、オートでいいやってなるようなデザインは良し悪しだろう、中ボス以外は弱くて多くて次々倒していこう!みたいな爽快感を重視した仕上げにもできそうなゲームに見えた
(2にあった戦闘中に狙うチャレンジもなくなった)

あと普段オートでやらせて他のソシャゲとかやって気が散ってると全体的な体験が落ちるよね、ムービー余所見してたとかちょいちょいあった


・バトルがクソ長い理由
大きな部分ではウロボロスシステムとチェインアタック、究極友情合神ウロボロスは割と気軽にバトル開始からもできる

ウロボロスはアーツのクールタイム無いので最終的にゲージが残っている間アーツ撃って必殺技使ってのループが可能となり、ウロボロスの必殺技は単体で出せる最強技となるので、当然雑にダメージが出る

一方チェインアタック、ゼノブレイドお馴染みの全員参加の合体攻撃だが、1では3人順番にアーツ使う1ループがランダム続行、2も同様だが属性玉を割ると確定続行であった。
今回は6人全員参加で100ポイント溜めたら続行で、最終的な続行難易度は今までで最も低い、フルチェインを前提としたデザインになっている
これにより、フルチェインの終盤はダメージ倍率が10倍超える事もあるし、ボスの体力はそれ用に切られている、そしてフルチェインはいろいろ演出があるので1回当たり3分くらいかかる、オートでやってると勝手にチェインしてくれるので最高(RPGの全否定)、ただしユニークボス相手は無理

上記の2つにより、サブクエスト先にやっててLv20差でもないと全然減らないゲージを眺め続けるシーンが非常に長いゲームとなっている。
ボス戦なら良いと思うんだけど、エリート雑魚ではないのすら長いのはちょっと辛いね。

対応としてはアタッカー操作にして開戦即究極精神交差ウロボロスが最速となる、クールダウン系を優先的に取っていく


・バトルの楽しみ方
基本的には新しいクラスを使ってみよう!が基本となる、新クラスのアーツ確認して覚えた分のアーツと組み合わせを考えてメインのコンボルートと状態異常とかと回復量が十全であるかを考えるのは楽しい

が、これをクラスのレベル制が阻む。
プレイヤーは常にネトゲじみたクラスレベリングに追われているのでその場その場のビルドを真面目にやっていると時間がいくらあっても足りない、もうちょい緩くして今全クラスカンストしてるから好きなのでやろうみたいな時間があっても良かったかもしれない

あとやっぱりタンクの装備/アーツ設定によるヘイト管理と、マスターアーツ選んでコンボのパーツは設定しておかないと崩れがちだったり楽しくなかったりになるので、お勧め装備してからその辺気にすると良かった


▽その他システム面
・コレペディア
1の陰惨なコレペディアシステムが帰ってきた。
が、今回はマップのアイテムコンプではなくギルドの常設依頼みたいな感じになった、あとマップに落ちてるアイテム数が1と比べるとかなり多いため、ストレスはかなり緩和されている

初回報酬があって、やっぱり辛いものもあるのだが、これはノポンコインの余り続ける方でもだいたい解決できる。
つまり現実的な落としどころに落ち着いた印象だ、これは良かった


・ジェムクラフト
1の陰惨なジェムクラフトが帰ってきた。
が、今回はランダム性はなくなって素材集めて作ったらパーティー全員使えるよという、選択式バフのアンロックとでも言った方がいいような形となった
これがレア雑魚とかエリート雑魚とか新種とか狩って行こう!の動機付けとしてトップに君臨している、レベル差が激しくなる探索デザインのカウンターとなっており、1の採掘祭りと比べると非常にデザインにマッチしている。

これはノポンコインの余り続ける方では解決できないが、段階スキップできたりレアな方のコインでは何とかできる為、まあ素材集めにキレたら何とかできるようにはなってる


・クエスト
クエストの雰囲気は1,2と比べて良い、ストーリーは相変わらずジェットコースターな進行だが、それに合わせた雰囲気の導入ストーリーが全部用意されており、空気を(ある程度)ぶち壊さない形になっている

1は完全にネトゲっぽい知らない冒険者だ!モンスター倒してきて!を同じ奴から3回同時に発行するような雑な導入だったが、今回はお前がコロニー無茶苦茶にしたから食料足りないじゃん、分かってるよな?みたいな話になって理論的だ

とはいえ限度はあり、10年しか生きられないうち9年経ってる主人公たちが世界一周しながらあそこヤバいから逆走して助けてその後の復興まで手伝おうぜっていうクエストの流れは流石に違和感がある、森に入った辺りで違和感は頂点に達した


・フィールドギミック
2にあった陰惨なフィールドギミックは改善された。
ガチャで手にしたキャラごとに開放するフィールドスキルの合計値で宝箱を開けるシステムはなくなり、いくつか解放ギミックはあるが特定のヒーローを仲間にした時点で解除されるし、「これはまだいけないな」って即分かる見た目で、マップにも残るので特に大きい苛立ちはない


・探索そのものについて
マップは基本的に「曲がりくねったでかい道」となる、交差点の別のルートは後で来れるようなレベル設定になっており、サブクエストをやる、前いけなかったルートを戻って開拓する、ルートの先にあるエリア解放クエストをやる、などをやっていくとどんどんレベルがメインクエストと乖離していく方式

マップが広い割に虚無感が少ない、というのは中身がちゃんとあるサブクエストやオブジェクトが適度にあるというだけではなく、メインクエストが旅路としてしっかり機能しているからということが理由として挙げられる

メインクエストにおいては長い道中の中、かなり細かく道中でキャンプを張るイベントが発生し、過去のフラッシュバックに苦しんだりキャンプ話をして親交を深めたりなどをする。歩く、話すを数回繰り返すだけのパートも多い。
その長い旅路の中で、あの時に危ないルートだって言ってた方を行こうなどの、土地に対する極めて単純な行ってみようという動機が発生している。
また、マップがちゃんと「道」になっている事が多いので、丸いマップをぐるぐる埋めるより消化がやりやすい

見た目としても、マップに描画メモリ割いてるイメージあるので風景が綺麗なポイントが多い、大自然ウォーキング体験としてはかなりポイント高め

あとふわふわジャンプではなくなった、とうとうゼノブレイドに重力が実装!


▽良くない所
・チュートリアルが細かすぎる
ソシャゲみたいな次はこのボタンを押しましょう!になった、では終わらず、全キャラやってみましょう!っていうのが序盤に頻発する、完全にCSのRPG初心者向け

初心者向けとはいっても全員のクラスを変えましょう!全員のアーツを変えましょう!全員のスキルを変えましょう!で18回手順を繰り返させたのは正気じゃないよな


・ヒーロークエスト
ゲストキャラが仲間になって7人目として戦ってくれる+ゲストのクラスを教えてもらう、というシステムであるが、そいつが出てきた瞬間ヒーロークエストがでかでかと開始!って出てくるので今ギスギスしてるこの人は仲間になってくれるんだなっていうのをゲームUIが容赦なくネタバレしてくる

また、2の悪名高いガチャシステムの代替としてあるせいかヒーローが思った以上に多い。
ヒーロークエストもボイスありカメラあり会話シーンでしっかり作られている為、非常に作成コストがかかったと思われる。
ゆえにか、めちゃくちゃ展開が雑なヒーローがちょいちょいいて、それがかなり目立つ。
お前らの助けなんていらないよ!→話はモンスターを倒してからだ!→やっぱ頼むわ。とか、
あの基地ヤバいから迂回しよっかって話してたのに基地に近づいたらヒーロークエスト発生!基地を開放しよう!とか、
見境の無いクエストがちょいちょいある、そしてそれを真面目な顔してやられるのでダメージでかい

とはいえ普通に良い話になってるとか話が雑なんじゃなくて単純にバカな人もいる為、これは温度差があるだけと捉えようもなくもない、皆が皆ドラマチックな事情であるのもまあ不自然...かも...

-- いきなり美少女面から想像できない腰の入った踏み込みを見せるヒーロー



・シナリオ上のパワーバランスが雑
人間が倒していい相手とピンチじゃねえだろ!!っていうのを平気でやられたりする、1分カラータイマーの友情合体がシナリオ上は無限なのかもしれないなと思えば無視できなくもない、ってムービー入ったら人間で戦ってるじゃねえか!何なの!

あと今回の話がリベンジャー1、ドリームス2と違って綺麗ごと3っぽい感じになっちゃう為、敵とのやり取りが浮いたキャッチボールになってる所がある、今の台詞は相手に全然響いてないだろうなとかランツ君今別に悪態ついて存在アピールしなくて良かったよみたいなシーンは結構ある
(シナリオの温度的にはテイルズオブアライズの奴隷解放みたいな感じ)

まあ現実的を通り越して単に露悪的な世界観に対して偽善や楽観で殴り掛かるのはバランスは取れているだろう、あとは単に暴力で勝っていきたい。
実際に強大な力があればその楽観を押し通す事もできる


・人形劇っぽさがちょっと増えた
2よりカメラがある会話シーンが増えた印象があるが、引き換えにあまり力が入ってないシーンとかサブクエストでは人形劇っぽさがでる事が増えた印象。

2はサブクエストの会話は殆どフィールド画面そのままのフキダシで処理していた気がするので改善ではあると思うのだが、専用カメラである程度等身があるキャラがポーズ決めて止まっててフキダシだけ振動してたりするとなんかショボい印象になってしまうな。

2は等身ちょっと低いから誤魔化せてたのかなと思っていたんだが、そう的外れではなかったのかもしれない


・バトルが見にくい
味方が7人いてスキルエフェクトもガンガン出るのでめちゃくちゃ見にくい、今ターゲット切り替えた敵どこだよとなる。

また、ロボットや恐竜などの大型の敵が結構気軽に出てくるのだが、それと戦ってる時は強制的にカメラがズームアウトされる為、さらに見にくくなる、この時はキャンセル技のタイミングが物によってはかなり難しい(主に弓)

あとUIも結構な密度となる、これは慣れれば問題ないのと慣れるように非常に気長なアンロック速度となってるので気にしないでいただきたい

-- EldenRingやってる外人が切れそうな戦闘UI・収集クエスト
コレペディア収集はコインで解決できるがサブクエスト収集はもちろん解決できない。
例によってゲーム内にライブラリは無い為、あの素材/敵どこだっけは外部サイト見ないと分からなくなる為、サブクエスト側でガイドが用意されてないと結構辛い。

ここで集めようってサークルが設定されてる場合はそこにいけばどれがその素材かオーバーレイ表示されるが、そのエリアの汎用的な素材だったりするとノーヒントになり、リポップごとに1~5個湧く場所を頑張って探さないとならなくなる。
そして何故かその手のキツい奴に限って20個とか50個集めろとか異様に厳しい事を言い始める、5個で良くなかった?


▽良い所
・マップ探索
本作で大雑把に一番良い所はマップの冒険となる、でかい曲がりくねった道をレベル帯で色付けしながら多様なサブクエストやオブジェクトで限界まで埋めたマップとしては最大級といって良いだろう

それに加えて、序盤においてはキャラビルドの新要素/限界のアンロックがレベルで発生する為、楽しい探索の結果がまだチェインアタックに疲れていない頃のプレイヤーに大きく反映されていく、序盤の掴みとしてはよく出来た構造だった


・旅
マップ探索にも絡む話だが、「旅」の表現が強い
隙あらばキャンプ描写を入れる、人間関係を丁寧すぎるまでに描く、というのはFFXVを思い出す所だが、本作はマップが道なので進んだ感がかなり見えやすい、オープンワールド風でここまで自分で地を踏み締めて遠くまで来たっていう感じが出たのは初めてかも

そしてその中で発生するサブクエストほぼ全てにまともなストーリーが付いている為、身内の人間関係、コロニーとの関係、果てはコロニー同士といった風に自然に知り合いの理解が深まる構造となっている、モブ顔もできる限り種類が作られており、服を変えたりで頑張っている

オープンワールドだと移動は作業的になりがちで、FFXVはさっさと車乗っちゃったし、ゼルダはアクションなので旅というほど落ち着いてない、ゼノ2は地続きではなかった、ゼノ1はまあ苦役だった、Skyrimは旅っていうか最初から全部って感じでアライズは道が2倍あればそうなってたかもしれない、俺はわがままなんだ

個人的にここまで旅っぽい感じのRPGというと、下手をすると英雄伝説3と6(空の軌跡)あたりまでさかのぼるかもしれない、最近の軌跡は汽車乗っちゃうから困る


・執政官
名前がアルファベット順な敵の皆さんなので結構数がいるのだが、この人達がめちゃくちゃ個性豊か。
多分全員に趣味とか設定されており、憎めないという訳ではないんだがどいつもこいつも俺がやりたいコロニー運営をしてる面白サイコ野郎として描かれており、これがサブクエスト群に派手に登場して派手に散っていく。

1の、えーと、何というか会話にならないモンスターペアレントの方々と比べると今回の執政官はかなり良かった、まあエヌは何か最初からめちゃくちゃキモかったんだけど、多分アレ中身シュルクだよ

-- 執政官の皆さん(あんまり区別がつかない)







・チュートリアルが現実的になった
2はチュートリアルが見返せないとかマジの基本操作Tipsだけなぜか「十字キー」に割り振られてたりとかで、ヘルプ周りがかなり限界UIだった。
今回はTipsページで見直す事が可能となり、やりすぎではあるものの細かく刻んで来る事で分かりやすくなっている


・キズナグラムと会話マラソン
ゼノ1、ゼノ2DLC同様にNPC全部記録するキズナグラムとそれに絡んだ評判システムがあるが、今回は文明度が低いために町が狭くて、これの負荷は小さく抑えられていた。
話せる相手は10人もいない小さいコロニーを次々巡回していく、同地域ならロードもそこまで辛くない、くらいで新章開始時のマラソンは特に苦痛じゃなかった

あとゼノ1で頻発した夜に切り替えないとクエスト発生しないよみたいなシーンもほぼなくなった。
夜にしか歩いてない奴もちょくちょく居るが、クエスト関連はファストトラベル時のデフォルトである「朝」に固まっているイメージで、普通にやっててストレスを感じるような重い要素ではなくなった


・ステップ
書き忘れた、バトルにステップ(回避)(完全回避はできない)が増えてる。
これが最初はオートアタックに遅延発生してる気がするし微妙じゃない?と思ってたらゲーム中なんか変なタイミングでキャンセル実行可能となり、オートバトルで操作キャラが変な動きをし始めたら本格運用可能となる

このステップ距離が絶妙で、小型の敵であればワンステップで正面から後ろまで回り込める、側面ブレイク即ステ背面特攻キャンセルダウン即ステ側面リキャスト待ちみたいな動きが可能となる、ノアの初期クラスのソードファイターなど、アーツが地味なモーションが小さい物を持ったクラスでこれをやるとゼノブレイドにとうとうアクションゲームっぽさが出てきた、終盤のハイスピ音ゲー状態でこれを回してると楽しい

一方で2にあったオートアタック後キャラずらしで即次のオートアタックはなくなった、まあアレはバグだよね


▽その他
・ゼノブレイド1,2との繋がりについて
公式から1,2を繋ぐ物語!みたいな出し方はされているが、2の時と同様に3からやっても全く問題ない。

ノア達のコロニー側の主力機がどうみても1の敵ロボットの「フェイス」だったり、各国の女王が2の負けヒロインと同じ耳してたり1の負けヒロインと同じ雰囲気の仮面してたり、地名が被ってたり、ノアが持ってるのモナドじゃない?など色々あるが、
それらはノア達にとっては日常であるため、それに対するコメントは一切ない、ノア達の話に限って言えばゼノブレイド3だけで完結している

一方、過去作経験者に対しては単なるファンサービスではなく、何か知ってる歴史とちょっと違わない?みたいなズレが襲い掛かる事となる、目を覚ましてシュルク!あの傲慢な君の行いはどこに行ってしまったの!?


▽全体感想
今までで最も快適なナンバリングゼノブレイドである。
過去作の要素を復活させて融合させながらもストレスを感じやすい所はしっかり潰して、キャラビルドとバトルの楽しみは広げて、世界に溢れるストーリーを楽しめる内容でしっかり作ってそれに集中させる構造となっている。

メインストーリーでは常にシリアスな命の使い方に終始するため、メインキャラの性格を含め好みが大きい所ではあるが、
全キャラの出番があるため、嫌いな奴が喋り続けていて苦痛、のようなケースもいくらか緩和されているだろう。

そして全体の世界観としては基本的に世界全体が戦争奴隷扱いであり、そこから各コロニーがそれぞれ独自の方法で這い上がるというアッパーなストーリーとそこを旅する生きた6人+2の表現としてはしっかり作られていた。
ここのヒーロークエストを柱としたサブクエスト群を振り返ってみた場合、素直に出来が良いと言える。
(たまにめちゃくちゃ雑な始まりのヒーローはいるが)

100時間を楽しく戦い、世界を感じる。良いRPG体験を与えるゼノブレイドである。


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