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もっとスープカレーを食べたかった
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序盤の所感

FORSPOKEN
40時間行くかどうかの所で急に「終わり」が来た、
何か準備するという雰囲気ではなかったのでそのまま突っ込んだ、倒した
(というか変な事するとバッドエンドになりそうだった)


▽シナリオ
なろう小説の異世界転生ではなくこれはフレイ・イン・ワンダーランド、およびフレイ・イン・ナイトメアである。
というか異世界転生はユーザー側が勝手に言ってた煽りな気がするが、近年のスクエニの広告班を見るに自分で言いそうで中々信用できなくて困る

概要としては概ね、アメリカスラムにて半端に聡明だったゆえに搾取される側の一匹狼だったフレイが異世界転生して大暴れ、ではなく、異世界も地獄だったという話を完全にフレイの一人称で感情豊かに語るゲームとなる


▽フレイ・ホランドについて
主人公のフレイというのはつまり洋ドラに出てくる口が達者なアメリカスラム女である。

イメージとしては洋ドラの主人公にめちゃくちゃ悪態をつくが貸し借りを持ち出すとちゃんとその分は仕事をしてくれるスラムの情報屋のような女の前段階だ
前段階というのは、まだ善性とか被害者意識が残っている

フレイは異世界転生後、原住民は基本最悪だし帰りたい、人が落としたスマホをそのまま慌てて返しちゃうような半端な善性を持つが故に数少ない善良な知り合いを見捨てられない、人殺しなんてしたことなかった、独裁者を殺す力を持っているのが自分しかいない、という様々なネガティブな事象に対して、「半端物のフレイ・ホランド」として反発し続ける

最初のイメージは社会への被害者意識が強いクソ女なのだが、異世界に放り込まれてあたし関係ないじゃん!(主観としてはマジで関係ない)と叫び続け無視され続けるフレイの状況は中々悲惨であり、それに対して非常に何というか納得のいくレスポンスを返していく



良い奴にはそこそこまともな対応を、子供には大人の対応を、クソみたいな相棒には悪態を、狂人には対話を、敵には暴力を、
そのような反発を様々な切り口から引き出していくことでフレイ・ホランドという人物像を描く手法となる、つまりフレイ・ホランドの内面を描くストーリーであるな


▽ゲーム全体の流れ
炎解禁まではチュートリアル!

炎解禁するまではめちゃくちゃ不自由なオープンワールドなのでシナリオ直行で良い
何の説明もなくまだ取れないアイテムが配置されすぎなので、動線上のマーカーを消化していくくらいが一番ストレスがないだろう、フィールドボスは弱点突けるようになるまで全部無視しろ

フィールドの会話がシナリオ進行に応じて増えていく為、序盤でオープンワールドをふらふらしてるとマジでフレイとカフの仲が悪い、
お互いに悪口を言うがどっちも気にしない奴だからギリギリ成立してる感じの旅の仲間を見守る外れPTのリーダー気分になってしまう
炎解禁すると会話がマシになる、単にフレイが力に慣れて元気になってきた感じだ

あと急にオープンワールド的にも行ける所が炎解禁で一気に増える、シナリオ的には全く関係なく、この辺シナリオとオープンワールド体験は乖離している
まあ岩魔法だけの段階で世界走り回られても面白い体験できなくて困るし...という事情はある気はするんだが、それならそれで悪のタンタ・パワーで逃がさんとかカフがまた後で探索しよう!みたいな風にならんかったか

とか言ってたら水エリアでは何の説明もなく急に蹴れない紫色の岩が出てきた、何とか言え


▽バトルバランス
ここもプレイ10時間前後の炎解禁で本番となる
敵の耐性のレジストがめちゃくちゃ強いゲームなので、強レジ持ってる相手は割と普通にどうしようもなく一方的に即死ゲーを強いられるゲームというかお前1ダメージとか見えてる癖に回復してねえ!?だったのが、最悪でも弱レジで殴れるようになるのでゲームが成立するようになった

弱点を突きたいが、敵は何か似たような色してるし色変わったら弱点変わるし弱点見るのはスキャンを2回やんないといけないしでレジストが出なければそのまま殴り始める事が多い

また、魔法が4種類を数えると色々やりたくなるのだが、実質的には属性というより武器種なのであんまりコンボゲームとしては作られていない、その場で最適な魔法を選んで使おうという選択肢がガンガン増えていく感じとなる

あと攻撃力計算が割と雑というかボーダー超えるとハネてる気がしている。序盤苦労してた巨人は後でコンボで楽になるんだろうなと思っていたんだが、鍛え切った紅蓮の拳を叩き込んだ方が早い

水と風はエリア攻撃が面白そうな感じだったのだが、敵が100体同時に出てくるゲームではないし、30体同時バトルもなかなかやる機会がないのでちょっともったいない感じ、敵が単体なら大体紅蓮の拳か水パイル叩き込んじゃうよな


▽魔法パルクール
空中でL3押すと魔法パルクールと慣性が消滅してその場で落ちれる、さらに落下死もこれで完全に無効化できる、必須スキル

炎解禁でフックショットが増える、同時に疑似的な多段ジャンプも可能になったりできなかったりする
フックショットは空中でスローモかかって一定時間内に照準合わせる感じで、専用オブジェクト以外の壁とか「へり」にも刺さるのでわりと自由な奴

魔法パルクールとメイズの探索が滅茶苦茶マッチしてる、壁がぶっ壊れまくった屋根のない壁の迷宮を横から上からオートでガンガン飛び回って上から死を振りまく魔女の姿は中々他にはない体験だ

あとグラビティデイズみたいに重力がぶっ壊れた後の風景みたいな所があるのだが、そこも魔法パルクールで快適に移動できる、不自由を感じない前方へのオートダッシュの調整は完璧だ(L3ボタン様の操作を覚えれば)、グラビティデイズ1の頃にこれを進めって言われたら嫌な顔するよ

スタミナ関連については早々に実質無限となる、オープンワールドの車を憎んでいる俺のような奴にお勧め


▽マップ全般
・マップに複数ピン打てるのは高速移動オープンワールドと相性が良い、埋めの段階になってもピン5個置いて後はガンガン走るだけみたいな流れが可能


・宝箱のありがたみがめちゃくちゃ薄い。
ゴミ(カラスの羽)とゴミ(金属片)が当たりでポーチ拡張に使う、
その他は全部フィールド素材(草)か雑魚素材(石)で、カンストしてる事も多く、宝箱体験はXenobladeより弱い

このせいでオープンワールドの消化がゴミ宝箱とあんまり実感がないパラメータ、1から強化するのはクソ手間な装備、などが中心となり、あんまり「アガる」タイミングがない、新魔法覚える所くらいかな

また、宝箱にパズルついてる事があるんだが、ここの調整は結構気持ち良い
難度3に見える難度1みたいな調整になってる事が多く、4*4の16スライドパズルだー!うわー!3回動かしたら小さい回路作って終わったわとかが頻発する、さらに中盤以降マナが余り出したら鍵ごとぶっ壊せる(はず)


・マップの雰囲気が最悪だったのは序盤だけで、最初は荒れ地(土)、荒れ地が燃えてる地獄(炎)、緑豊かな丘(水)、続く平原(雷)と急に見た目が改善する、何で最初にオープンワールドのやる気を奪ったんだよ!





▽その他(キャラビルド)
・パワーアップが分かりにくい
オブジェクティブのクリアで魔力+1したりするのだが、基本的に全部よけてHPが1と100%の間を往復するゲームなのでライフと防御のアップグレードが実感できるタイミングは稀

一方攻撃側は何故か属性別の色付きの魔力と通常の魔力が分かれており、よりによって最初の土魔法の魔力の色が紫なので混乱する
こっちはアクセフル強化したら目に見えて速くなることもある

というか装備側の強化に偏りすぎており、炎魔法強化チャレンジ全部やって+20あるかどうかに対してアクセと防具はその時点で+100いける、みたいな感じ、普通にクリアする段階で合計魔力値は200前後


・装備強化が死んでる
強化の基礎パラ上げが最重要となり、新規装備アビリティは全部上書き可能となるため、見た目の為だけに新装備を鍛えなおすのはマジで無い調整になっている。
最初は素材カンストするくらいならって使ってたけど新しい魔法覚えるたびに60個また使うね!って感じで変な事してるといくらあっても足りない


▽その他操作
・オプションの自動拾いはONにしないとしんどいと思う


・炎の槍の空中強襲はチャージ中にその場で小ジャンプすると即出せる、空中キャンセル攻撃してからそのまま空中で溜めるより安定する


・PS5特有の小さいバイブレーションで直感的にチャージ管理できるのは良い感じだが、UXとして地味すぎて気付かない人も多そう


・マップ開くショトカがないと序盤はキレてたが、最終的にマップと魔法画面しか使わないので開いてからR1連打に慣れてしまった
いやマップ固定で良かったんじゃないかこれは、Archive拾うたびにズレる


▽まとめ(ターゲット層について)
プレイヤーがフレイを見直せないと死ぬ

これは完全にストーリー系JRPGであり、良質な手触りのアクションとストーリーとが両輪となったRPGである

フリーシナリオ部分は一切存在しない為、洋ゲーのオープンワールドをイメージすると死ぬ、というか町が1個しか存在しないしシナリオ進行でポンポン町がぶっ壊れたりするのでサイドクエストでの表現は死んでる
これはオープンワールドとしての出来が悪いというより、単に良質なアクションをやらせるために勝手にオープンワールドの広さが必要となっただけかと思われる

そしてストーリー側もメインがなんというかいけ好かない自立しかけている女性と、喋る腕輪の2名という極めて狭い構成となる
日本人受けするKawaii系でもないしどこに売ろうとしてるんだこれは、ママにやらせるにはゲームスピード早いし

個人的にはFFXVとThe Last of Us Part IIが両方大丈夫だった人向けかと思う、見た事無いな


▽まとめ(全体)
フレイ・ホランドの人格に納得できた場合は問題ない

最初の10時間で異世界アーシアを説明し、残りの20時間でフレイを徹底的に切り出し、最後の10時間で異世界の真実を語り、ドラゴンスレイヤーの物語を完成させる。
これは悪趣味なおとぎ話では無く、勇者の話だ

そして、すべてが終わった後は残ったマップ「半分」を使った大量のサイドクエストをプレイさせる構造となる
いやどうなってんだよこのマップとサイドクエストの配分は、もしかして俺チュートリアルクリアした段階でレビュー書いてる?

試しにクリア後マップの別にいらない報酬を求めてボスと戦ってみると倒すだけで限界でボーダーがあと3つ上にあるような状況だったのだが、多分これは純粋に魔力量が足りてない感じ、俺はドラゴンスレイヤー様だぞ!
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